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承天寺様から幻住庵様へ

<ただの竹林に見えますが?>
九州行二日目。承天寺様をあとに幻住庵様を拝観。こちらの現住職は一年先輩であり、丁寧にお寺の中を案内してくれました。そちらも素晴らしかったのですが、お寺の一角に生えているこの竹には非常に考えさせられる逸話があります。
「夜来の雪で虚白院の庭は白一色におゝわれた。仙厓さんは静かに茶を楽しみながらこの雪景色に陶然と見とれていた。
そこヘ一人の男が訪ねて来た。黒田藩の小役人で、かねてから仙厓さんになんとなく心をひかれていた男である。彼は藩の首斬役人で、しかもその仕事のスリルに不思議な魅力を感じていた。この変態な男のなまくさい自慢話がいつも仙厓さんを微苦笑させたものだ。
「あんたその首斬役人は大抵でやめたらどうな、後生が恐ろしいとは思いならんな。」
「そら又、なしでっしょうかい。命令するたあお殿様で、殺さるゝたァ悪い事したものですバイ。罪やらうらみのあるならーー殿様いたゝりまっしょうたい、私が何んば知りますな。」
「そうばいな、んならよか。そこで一寸あんたい用のあるがその腰の刀であの庭の竹ば一本斬って来ちゃんない。」
男は庭におりて示された竹をめがけて「エイッ」とばかり手なみもあざやかに斬り倒した。とたんに枝もたわわに降りつもっていた雪持ち笹の雪が首斬り役人の頭へまともにビシャリと落ちて来たからたまらない。
「こらァどうか。」
雪を払いながら竹を持って座敦に上がってくるのを見ながら仙厓さんは、ニタリと笑っている。
「あゝその竹にはもう用はなか卜。」
「ヘー?」
「ところで今あんたはびしょぬれになったが仙厓はなしびしょぬれいならんとな。」
「そらァあなた!」
「あっハ・・・竹ば斬れて命令したとはな、仙厓ばい、あんたがびしょぬれいなるわけはないじゃなかな。」
ウウーと手をこまねいていた役人は唸った。そして彼の仏心が奇妙にするどい仙厓の言葉によって芽をふいた。一念発起した彼はたゞちに首斬役を辞職して、ひたすら仏の道を求めて真剣に和尚の教を乞い、後生を懺悔滅罪の行にはげんだと云う。」(幻住庵ホームページより)
 人に言われてやった事だから実行したのは私だけど悪くない。現代でもよく言われそうな事です。時を超え仙厓さんに私達も学ばなければいけないことも多いでしょう。

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